2013年04月07日

マネタリーベース倍率(ソロスチャート)で予想するドル円レート

2013年4月3〜4日に開催された日銀金融政策決定会合において、日銀は「量的・質的金融緩和」を掲げ、大胆な金融緩和策を打ち出しました。これは、市場にポジティブサプライズを与え、ドル円レートは発表後に大幅に円安に触れました。このときの日銀の政策の一つとして、マネタリーベースの残高を2倍にするというものがありました。具体的には2012年末のマネタリーベースの実績値である138兆円を、2013年末に200兆円、2014年末に270兆円まで増加させるというものでした。

マネタリーベースは通貨の量であり、発行される通貨が増えれば通貨の価値は減価すると考えられます。為替レートは各国間の通貨の交換比率であり、一方の国が大規模な量的金融緩和を実施し、他方の国が実施しなければ、実施した国のマネタリーベースだけが増加し、結果としてその国の通貨が安くなる傾向があります。

日米のマネタリーベースの倍率とドル円を比較してみると相関があることがわかります。この日米マネタリーベースの倍率のチャートは、ソロスが愛用していたことからソロスチャートと呼ばれています。ソロスチャートを見ると、2008年頃に米国が大規模に金融緩和をし、急激にソロスチャートが低下すると、それに合わせてドル円レートも急激に円高に振れたことがわかります。

ソロスチャートを用いて、日銀がマネタリーベースを2014年末に270兆円まで拡大させ、もし米国のマネタリーベースが変わらないとすると、ドル円レートは下記グラフのように105〜110円程度まで円安に振れる可能性も予想されます。さらに今後、米景気が回復して米国が金融緩和策を緩めることとなれば、米マネタリーベースが減少することで、下記グラフの想定以上に円安が進行する可能性もあります。

monetary base(japanus)_予想.png

ソロスチャートは2001年4月末を100%として計算

情報ソース:日本銀行、Board of Governors of the Federal Reserve System、Yahoo Finance
URL:http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/mb/
URL2:http://www.federalreserve.gov/econresdata/statisticsdata.htm

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posted by フカン at 00:05| Comment(0) | マーケットビュー
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