2013年06月08日

2013年6月7日の米雇用統計とドル円の値動き分析

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CMEに上場されているIMM(International Monetary Market)通貨先物の建玉のうち、非商業部門の建玉は、ヘッジファンドなどの投機筋のポジション状況を表していると考えられています。毎週金曜日に火曜日時点の投機筋のポジション状況が公表されていますが、2013年6月4日時点でドル円のロングポジションが大きく積みあがっていました。

2013年6月4日時点でドル円は100円を上回って推移していました。当該週末には米雇用統計が控えており、FRBによる量的質的金融緩和策の出口戦略について市場が注目する中、特にこの週の雇用統計の発表は重要視されていました。

そのような中、6月7日の雇用統計の前夜には100円から数分で96円台まで4円の大幅な円高が進行しました。これはおそらく、雇用統計前に投機筋がドル円ロングのポジションを手じまったことによる影響がひとつにあると考えられます。投機筋のドル円ロングのポジションは政権交代以降、過去に類を見ない規模で積みあがっていました。その中で円安傾向が一服し、米金融緩和策の出口戦略に注目が集まる中での雇用統計の発表であり、利益確定の動きを急ぐ向きが見られました。

米雇用統計発表の夜には、さらに円高が進み95円台で推移していました。発表と同時に一度ドル円は50銭ほど円安に振れたかと思うと次は大きく円高に振れ、一時94円台に突入する場面もありました。

結果は非農業部門雇用者数の伸びが17.5万人増と市場予想の16.3万人を上回るものの、失業率は7.6%と市場予想の7.5%をやや下回っていました。そのため、市場関係者によって見方が割れ売買が交錯して上下に振れたものと思われます。結果としては、94円台にタッチした後は売買終了までに97円50銭まで3円50銭ほど値を戻す結果となりました。

20130607_米雇用統計.png

20130505_米雇用統計2.png

これは、市場から米量的緩和の早期縮小はないとの判断がされたためです。通常であれば、米量的緩和策が縮小もしくは取りやめとなれば米ドルの価値は下がり円安が進行することとなりますが、現状のマーケット環境の中では、

@米金融緩和策の縮小⇒投資家のリスク許容度の低下⇒円高
A米金融緩和策の縮小⇒米景気先行き懸念の高まり⇒米株安⇒日本株安⇒円高

というシナリオが意識されていたようです。長期的には米金融緩和策の縮小は米ドル高につながりますが、短期的には投資家のリスク許容度に影響を与え、円高を誘発してしまうとの見方が優勢でした。そのような中で、米金融緩和策の早期縮小がなされるほど強い米雇用統計とならなかったことで円高進行は一服したと考えられます。

情報ソース:U.S. Commodity Futures Trading Commision、CME Group、Yahoo Finance
URL :http://www.cftc.gov/
URL2:http://www.cmegroup.com/

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posted by フカン at 21:17| Comment(0) | マーケットビュー
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